かしてつくん     2002年8月〜2002年11月

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  11月24日(日)に、子供列車(臨時)が走りました

 石岡市の子供会育成会連合会が企画した臨時列車が、石岡−鉾田間を走りました。130人が乗り込み、下りは3両(KR500形の3連)、上りはKR500形の2連で運転されいました。
 これに合わせて鉾田駅ステーションギャラリーで模型運転会も実施されました。

    2連のKR500      鉾田駅前   鉾田駅で鯛焼きを買う

11月2日に「鉄道の日イベント」が行われました

    ■第一会場:石岡機関区  一般公開(9:00〜16:30)、鉄道用品即売会
    ■第二会場:鉾田駅ステーションギャラリー  鉄道模型(HO・N)運転会(関鉄レールファンCLJB)
    ■記念列車:石岡−鉾田間を往復  ヘッドマーク付きディーゼル機関車でキハ430形2両を牽引

  

 石岡機関区を午後4時くらいに訪ねました。お客さんはまばらで、ちょっと寂しい感じでした。看板などの会場の飾り付けはあまりしなかったのでしょうか。鉄道愛好家だけでなく、一般の方々にも楽しんでもらえるイベントにした方がいいのではないかと思いました。次回はもっと、宣伝し、「鹿島鉄道祭り」のようにしてはどうでしょうか。 

かしてつ応援団が茨城県に支援を求める署名活動を開始

 10月28日に、「かしてつ応援団」のHP(小川高校HP内にある)で公表されました。まだ方針を明確にしていない茨城県に対して、「公的支援を要請する」内容の署名活動です。11月末を締切とするそうです。詳しくはHPをご覧下さい。
 「かしてつ応援団」は沿線の中学と高校の生徒会13校で作っている鹿島鉄道(略称でかしてつ)の存続のために結成された組織です。
 みんなで署名活動に協力しましょう。

 茨城新聞が「鹿嶋鉄道公的支援問題」を連載

 10月13日から3回に分けて、「ローカル鉄道の行方・鹿嶋鉄道公的支援問題」というタイトルで連載されました。茨城県が鹿嶋鉄道を支援するかどうか、現在検討中であること、そこではどんなことが検討されているかを全国の状況や千葉県・群馬県の例を交えながら書いたものです。
 記事の内容はこちらのページをご覧下さい。連載1回目  連載2回目  連載3回目   
       

地域に密着した魅力ある鉄道を目指して 
鹿島鉄道が「経営改善5ヵ年計画」を作成

 9月26日の対策協議会に提出し、承認されました。
 ○期間: 14年度から18年度までの5ヵ年間
 ○基本目標 @ 変化する事業環境に対応した輸送の供給に努めるとともに、経営の強化と安定・安全輸送           の確保を図る。
         A 多様化するニーズにマッチした顧客向けのサービスの提供をめざし、鉄道の利用促進と収            益の向上に努め、鉄道事業の安定強化を図る。
         B 当社を取り巻く交通網の変化に積極的に対応するための体質強化と設備の近代化を図る。
 ○経営改善のビジョン 
  愛される鉄道に
     ・ダイヤの見直しと増便   JRとの連絡を良くし、最終列車の増便
     ・パーク&ライド方式で乗りやすく  無料駐車場の設置で自動車と連携
     ・イベント列車の実施、割引切符の販売  納涼列車、まちづくり列車の開催、
                    シルバー・レディース割引切符の発売
 スリムな組織づくり
     ・5年間で人員を25%削減   社員47名を35名に
     ・駅業務をOBなどに委託   経験者の採用でサービスの低下なしに合理化
     ・保線、電気通信などを外注化   業務を徹底見直し省力化を推進
 地域の人々とともに
     ・乗客の意見をアンケートなどで集約反映  定期的にアンケートや乗降客の意見反映
     ・地域の支援団体、鉄道愛好者などへの働きかけ   鹿島鉄道を愛する皆様とパートナーシップ
 *5ヵ年計画のポイント(図) ← ファイル容量は60キロバイト

 対策協 鹿島鉄道へ公的支援 5年間で2億円決める

 9月26日の「対策協」に関する茨城・毎日・読売新聞記事はこちらへ
 鹿島鉄道の存続に関する趣意書と鹿島鉄道に対する要望事項はこちらへ(対策協議会決定)

2002年9月27日・朝日新聞

 赤字経営が続く鹿島鉄道(石岡−鉾田)への支援問題で、沿線5市町村と県などでつくる鹿島鉄道対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)が26日、石岡市役所で全体会議を開いた。鉄道側が提出した経営改善5ヵ年計画の再修正案を了承し、14〜18年度の5ヵ年で約2億円の公的支援をすることを正式決定した。支援決定にあたり、協議会は運賃値下げを含む一層の経営改善努力を鉄道側に要望した。
 この日、鉄道側が経営改善計画の再修正案を提出し、親会社の関東鉄道(土浦市)からの5ヵ年の追加支援額を2千万円増とし、補助要望額を2億1993万4千円から1億9993万4千円に引き下げた。
 利用者と住民の各アンケートで鉄道存続を望む声や「公的支援もやむを得ない」との意見が多数だったことから、協議会は7月の全体会議で公的支援の方針を決めていた。県の支援内容や金額が03年2月に決まるため、各自治体の負担額決定は次回に持ち越した。
 鉄道への要望は6項目で、JR常磐線とお接続を徹底したダイヤ改定、県内の3セク鉄道と比較しても割高な運賃の値下げによる利用者増などを求めた。

 9月22日に「鹿島鉄道の旅」が放映されました

 午前6時45分から7時まで、茨城県の広報番組「おはよう茨城」の中で(フジテレビ)、「鹿島鉄道の旅」が特集され、約15分間放映されました。以下は 茨城新聞・2002年9月21日の番組案内。
 番組内容はこちらをご覧下さい

「関鉄POCKET」が鹿島鉄道沿線を特集

 関東鉄道コミュニケーションガイド「関鉄POCKET」。関東鉄道各駅、バスターミナル案内所、行政関係各所、東京の観光アンテナショップ、京成電鉄、新京成電鉄各駅に配置され、10万部を発行しています。
 2002 Vol.2号が、石岡・八郷エリアを特集。
 その中で、「フリー切符で途中下車 鹿島鉄道 ぶらり旅」を、A4縦長サイズの3ページ分に掲載。

  

 鹿島鉄道存続の住民陳情 付帯意見添え採択
 改善計画検討求める 石岡市議会

 茨城新聞 2002年9月10日

 鹿島鉄道沿線の石岡市南台地区住民から、石岡市議会に提出されていた「鹿島鉄道存続に対する公的支援の要望」陳情が第3回定例議会最終日の9日、「鉄道側の努力目標の明確化」や「経営改善計画の十分な検討などを求める」とする市に対する付帯意見を添えて採択された。
 陳情書は今年7月、南台地区自治会連合会の5人区長が連名で「鹿島鉄道の存続と公的支援の実現を」と提出。
 その中で「地域の利便性、経済性からも頼りになる交通手段で、超高齢化社会への備えに10年、20年先を視野に入れて対応を」と、訴えている。
 同市など沿線自治体で構成する鹿島鉄道対策協議会は「存続を前提に公的支援の方針」を打ち出し、協議を重ねている状況にある。
 同市議会は所管の委員会審議の過程で、委員から「再建できなかったら支援がムダになる」と、厳しい意見が続出。しかし、住民の要望は理解できるとして結局、市に対して@鉄道側の努力目標の明確化A市民への説明B親会社の関東鉄道との関連を考慮−など5項目の意見を付け、採択された。

浜駅前の霞ヶ浦で、黄色のアサザ花盛り9月5日

  
 玉造町の浜駅は、霞ヶ浦が見えるたった一つの鉄道の駅です。霞ヶ浦の湖岸まではまっすぐに行けないので、徒歩10分くらいかかりますが、その浜駅前の霞ヶ浦湖岸でアサザの花が盛りを迎えました。鮮やかな黄色の花が湖面を覆い、波が寄せるごとに花びらを揺らしています。
 浜駅前のアサザ群生地は幅約50b、沖合3,40bの広さ。花が鮮やかさを増す朝方にはカメラを構える人がたくさん訪れています。
 かつて霞ヶ浦には、アサザの群生地が数多く点在していましたが、護岸工事や水位の変化、水野汚れなどから減少。周辺の沿岸各所で復活に向けた保護、移植運動が行われています。

鉾田駅構内でモデル撮影会 9月1日
  朝日新聞 2002年9月2日

   
 鉾田町の鹿島鉄道鉾田駅構内で1日、「関鉄レールファンCLJB」(十文字義之会長)主催のモデル撮影会が開かれた。乗客減少で経営が厳しい地方鉄道をファンの側から元気づけるのが目的で、会員を含む写真愛好家らが大勢参加した。
 どうCLUBは、関東鉄道と鹿島鉄道に親しみを持つ地元や県外の鉄道ファン25人が集まり、今春発足したばかり。撮影会は会員が手弁当で企画し、ゆかた姿のモデル女性も仲間のつてを頼って出演してもらった。
 参加者たちは駅舎やホームを背景に、モデルにレンズをむけて盛んに撮影。普段は人影の少ない同駅も、にぎわいを見せていた。
 鉾田駅ステーションギャラリーでは会員の写真展「鹿島鉄道・私の好きな風景」を開催中。8月末までの予定が、11月2日まで延長と決まった。

公的支援、来月決定へ 鹿島鉄道存続で横田・石岡市長

 朝日新聞 2002年8月24日

 「鹿島鉄道対策協議会」会長の横田凱夫石岡市長は23日の記者会見で、鹿島鉄道(石岡ー鉾田)の存続と公的支援問題について「22日に橋本昌知事に協力を要望し、支援の手法を検討するとの前向き回答だった」と述べた。沿線5市町村長や県企画部長らでつくる対策協の幹事会で、市町村と県の支援内容や金額を詰め、9月下旬の協議会で決定したいという。
 横田市長は「知事から鉄道の存続、黒字経営転換に向けた会社側の長期経営計画と沿線市町村の取り組みが必要と指摘された。早急に詰め、明らかにしたい」と語った。
 同問題では、会社側が「鉄道を存続するには02〜06年度で2億2千万円近い公的支援が必要」と要望。対策協は、公的支援をする方針を決め、要望額の2分の1以上を県が支援するよう、22日に横田市長らが知事に要望していた。

県に財政支援求める 事業存続へ要望書提出 鹿島鉄道対策協議会

 茨城新聞 2002年8月23日

 経営危機にある鹿島鉄道(石岡−鉾田)の沿線五市町村でつくる鹿島鉄道対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)は二十二日、同鉄道の存続に向けて県に財政支援を要請した。鹿島鉄道は事業存続には五年間で総額二億円程度の外部からの資金援助が必要、としている。
 沿線五市町村は協力して資金援助に応じる方針を固めているが、県にもこの半額以上を負担するよう要望している。
 要請には、横田市長らが県庁を訪れて、橋本昌知事らに要望書を手渡した。鹿島鉄道の存続について、同協議会側は「沿線市町村だけでなく、県全体の広域交通体系にかかわる問題だ。全国的にも県が主体となって(鉄道会社の)欠損補助などの支援をしている事例がみられる」と訴えている。
 鹿島鉄道は鹿島鉄道線(延長約二十八`)の経営母体。沿線には県立小川高などがあり、通学客ら年間約九十五万人(二〇〇一年度実績)の利用がある。しかし、昨年夏ごろから貨物量の落ち込みで赤字が膨れ上がり、このままでは廃線に踏み切らざるを得なくなっている。
 沿線の石岡、鉾田、玉里、小川、玉造の沿線市町村は鉄道存続に向けた協議会を設立。七月の協議で財政支援に応じる方向を確認している。

8月8日、鹿島鉄道踏切で衝突事故、警報機と遮断機を無視!?

 茨城新聞・2002年8月9日

 8日午後5時20分ごろ、玉造町芹沢の鹿島鉄道鉾田線現原第T種踏切(警報機と遮断機付き)で、同町内の男性会社員(19)の乗用車が、鉾田発石岡行き上り気動車(1両編成)と衝突。乗用車は大破し、列車に数b引きずられて停止した。会社員と同乗のの無職女性(17)の2人が右手や顔に軽いけが。列車の乗客9人と運転士にけがはなかった。麻生署の調べでは、会社員は警報機が鳴り、遮断機が下りている踏切に侵入したらしい。

8月6日、4ヶ月ぶりにディーゼル機関車走

 貨物輸送が廃止されて以来、運転の機会がなかったディーゼル機関車がひさしぶりに8月6日に走りました。常陸小川駅に係留してあるホッパー2両を引いて、榎本駅まで行き、そこのバラストストックヤードでバラストを積み、鉾田でバラストを散布しました。ホッパー2両は玉造町駅に留置して、機関車は単機で石岡駅に戻りました。

  

鉾田駅、大にぎわい、まちづくり市民号が走りました

 8月3日の夕方、3両の気動車を連ねて、「まちづくり市民号」が石岡−鉾田間を往復しました。100人を超える乗客を乗せた「市民号」は、午後5時53分、静かに鉾田駅ホームに滑り込みました。降り立った乗客達は初めての方も久しぶりの方も、昔懐かしい雰囲気の鉾田駅構内や駅舎前で、語り合い、記念写真を撮りあっていました。
 石岡市のNPO法人「まちづくり市民会議」が企画した市民号は、菅原太郎実行委員長の奮闘もあり、大成功をおさめました。「こんないい企画だったら、毎年やってもいい」「鉾田の人達にもメロンなどを売ってもらうなど参加したもらいたい」など、大好評でした。鹿島鉄道側も10人以上の社員が参加し、とても力を入れて運行していました。鉾田駅の鯛焼きは行列がいつまでも続き、大盛況でした。
 今回のようなイベント列車をこれからも続け、参加者を増やしていきたいものです。


茨城新聞・2002年8月6日

 鹿島鉄道の石岡ー鉾田間を往復する「まちづくり市民号」が3日夕、運行された。石岡市のNPOまちづくり市民会議(島田哲理事長)が、同鉄道存続運動の一環として実施。ほぼ予定通りの150人が乗車し、車内で飲食や懇談をしながら旅気分を味わった。市民会議は「これを機会に、鹿鉄存続への関心が広がってほしい」と期待していた。
 同市民号は3両編成で石岡−鉾田間を片道約1時間で運行。鉾田駅で1時間の自由時間を取った。途中、霞ヶ浦沿岸を徐行して景観を楽しませてくれるなど、同鉄道側もサービスに努めた。乗客は年配者が多く、車窓の景色に「昔を思い出す」お年寄りもいた。
 石岡市内から華道の仲間と誘い合って乗車した奥村豊子さん(71)は「夫の実家が麻生町だったので、30年も前だが玉造までよく利用した。懐かしいね」と話した。1人で参加した同市内の広瀬トミ子さん(90)は「昭和30年代、夏に桃浦の淡水浴場へ子どもたちと行った。そのころと景色はあまり変わらない」と車窓に目を移した。
 「鹿島鉄道存続」を同市に陳情している同市南台地区からは、3人の区長が参加。その中の1人で14年前に移り住んだ菅野宗敏さん(69)は「鉄道はあった方が便利。今でも東京方面に時々行くので、石岡駅まで1区間だけ利用する「と話し、鉾田駅で買った列車のジグゾーパズルを「夏休みで来る孫に」と大事にしまい込んだ。
 今回の市民号運行に際しては、市内の企業や商店街が飲み物や菓子などを提供。「協賛してくれた皆さんに感謝したい」と実行委員長を務めた菅原太郎さん(24)。市民会議の島田理事長は「市長との懇談は実現しなかったが、成功してよかった。お年寄りが昔を懐かしんで大勢乗ってくれ、感激」とほっとした様子。「自動車とは違った時間の流れが列車にはある。その良さを見直し、鉄道存続運動が盛り上がってくれればうれしい」と語っていた。

 鉾田線開業80周年、全駅記念入場券を発売

 8月2日に発売開始しました。1部2,500円です。平成14年9月3日(開業記念日)の日付入りの17駅の入場券と写真と説明、そして「鹿島鉄道史料館」と題した、歴史を物語るもの紹介もあります。
 2,500円とちょっと高いかも知れませんが、80年の歴史を実感し80周年を祝うには絶好の記念品です。購入をお勧めします。

      

8月1日、鹿島鉄道の気動車に衝突の乗用車逃走

 KR型の気動車が当て逃げされたそうです。気動車はスカートが傷ついた程度ですんだそうですが、乗用車はかなり壊れたそうです。それでも逃走したのは、何か訳がある?

 茨城新聞・2002年8月2日

 1日午後11時5分ごろ(午前の間違い?)、鉾田町当間の鹿島鉄道鉾田線坂戸第一踏切で、石岡発鉾田行きの下り気動車と白っぽい乗用車が衝突。乗用車はそのまま逃走した。乗客1人、乗員3人にけがはなかった。鉾田署は過失往来危険の疑いで乗用車の行方を追っている。

鹿島鉄道に公的資金
 対策協が投入方針 県にも負担要望へ

 鹿島鉄道を公的支援することが決定しました。支援方法は来月末の協議会で検討されますが、まずはひと安心です。沿線住民に愛され、利用者を増やすことができるかどうか、これからが正念場です。
 鹿島鉄道対策協議会の第4回会合の議事録と「沿線住民アンケート」の集計結果が、鹿島鉄道対策協議会のHPに紹介されています。

茨城新聞・2002年7月30日

 経営危機にある鹿島鉄道の沿線五市町村首長らで構成する鹿島鉄道対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)の第四回会合が二十九日、石岡市役所で開かれ、同鉄道を存続させることを前提に、支援策として公的資金投入の方針を決めた。県に対しても負担を求めることとし、来月にも文書で正式に要望する。同協議会は来月末予定の第五回会合で、支援の具体的な金額などを協議する方針。
 対策協議会ではまず、先月下旬、五市町村の全世帯を対象に行った住民アンケートの結果が事務局から報告された。配布総数三万五千八百三十、回収三千二百七十七で回収率9・1%。「鹿島鉄道の存続を望む」は63%、「自治体の財政的支援」については55%が容認、30%は否定的だった。
 また鉄道を廃止、バス代替輸送の収支予想として、現在の乗客の60%がバス移行という最も好条件の場合でも、五年間で二億六千万円以上の赤字という試算が事務局から示された。
 対策協議会は、これらを受けて協議。同鉄道から要請されている五年間で二億一千万円の財政的支援については、やむなしとする方向で一致した。さらに「支援は県と沿線五市町村という考え方が当然」とし、県にも応分の負担を要望することを決めた。同鉄道には次回会合で、収支改善のための詳細な計画を再度提出するよう求めた。
 出席者からは、運行ダイヤ改正や利用者を増やす政策など、鉄道自体の経営努力を求める意見が多く出された。これに対し小野里忠士社長は「新規車両購入の先送りや、安全運行に支障がない範囲で設備投資を削るなどして支援要請額をほぼ半額に圧縮した。今後も存続のために経営努力を続ける」と話した。しかし同時に「輸送密度が低く、支援によっても黒字転換は困難」と厳しい見通しも明らかにした。
 鹿島鉄道の存続を求める動きとしては、沿線の中高校生徒会が既に県や自治体に陳情書を提出。さらに連絡会議を結成して署名活動を計画しているほか、来月三日には石岡市の市民団体が同鉄道「まちづくり市民号」を実施するなど、関心が広がっている

7月25日  沿線の中高生徒会、小川高校の呼びかけで
鹿島鉄道の存続に向け連絡会を結成
署名活動展開へ

詳しくは小川高校HPで

茨城新聞・2002年7月27日

 鹿島鉄道沿線の高校と中学の生徒会代表者が25日、小川町の県立小川高校で「鹿島鉄道に関する生徒会連絡会議」を開き、同鉄道の存続のため自分たちに何ができるかを話し合った。その結果、各校で署名運動に取り組むことなどを決め、そのための生徒会同士の連絡会を発足させた。また、知事や沿線住民・市町村長に対する「存続要請」のアピール文を作成した。連絡会の活動などについては、この日参加しなかった中高校生徒会にも呼び掛けていく。
 会議は、全校生徒の3分の1、約100人が同鉄道を利用している小川高校生徒会(鈴木貴宏会長)が、沿線と周辺の9高校、9中学の生徒会に呼び掛けて実現。鉾田一、玉造工、石岡商、八郷、小川の5高校と、鉾田北、同南、玉造の3中学の生徒会代表22人と、顧問の教師らが出席した。
 参加各校は「同鉄道が廃止されれば通学に支障が出る」と、存続を望むことで一致した。そのために各生徒会が単独で、あるいは協力して何ができるかを中心に協議。生徒会が協力して校内や地域で取り組める運動として、署名活動の実施を決めた。このほか出席者からは同鉄道の利用者を増やすためのPRやチラシ配布など、さまざまな意見が出された。
 沿線住民や、自治体の首長あてに出すアピール文は、生徒たちの危機感を訴え、同鉄道の存続のために公的支援を要請する内容。同鉄道に対しても存続への努力を強く要請する。これらについては、小川高校生徒会が文章を整理し発送する。

茨城新聞・2002年7月24日に関連記事
 鹿島鉄道を存続させよう 10高校と9中学の生徒らスクラム、
   あす小川高校で連絡会