鹿島鉄道の親会社である関東鉄道に関連する記事を紹介しています。
格安回数券を発売した高速バス=つくば市で
順調に乗降客を伸ばすつくばエクスプレス(TX)に乗客の7割を奪われたつくば―東京駅間の高速バス。運行する関東鉄道(本社・土浦市)とJRバス関東(本社・東京)は誘客策に懸命で、ついにTXの半額に迫る格安運賃を打ち出した。しかし交通渋滞による遅れという弱みは残り、効果は未知数だ。(清水康志)
2007年5月18日 日本経済新聞
関東鉄道の中期経営計画、バス事業などテコ入れ 関東鉄道(茨城県土浦市、須田哲雄社長)は2010年3月期まで3カ年の中期経営計画をまとめ、合計47億円を新規投資する方針を打ち出した。主力のバス事業は不採算路線をグループ会社に譲渡するなどで利益率の改善を図り、鉄道事業はインフラ整備に取り組む。不動産開発事業は物件開発や鹿島鉄道跡地の売却などで安定収益源に育てる。毎期100億円超の営業収益を目指す。 計画では3カ年合計で単体の営業収益が305億円、経常利益は10億円を目標に設定した。営業収益の内訳はバス収入が201億円、鉄道が75億円、不動産開発が29億円。苦戦するバス収入の構成比率が低下する一方、不動産開発が上昇する。競合するつくばエクスプレス(TX)の影響を最小限に抑えて、安定的な収益の確保を狙う。 路線や高速バスなどのバス事業では、人件費が安いグループ会社への不採算路線の譲渡を加速するなどで収益改善を目指す。TX開業で乗客数が約7割減った東京―つくば間の高速バスは乗客の動向を見極め、需要に応じてダイヤ改正する。3年で中古車を中心に約100台を導入する。