2007年3月21日 東京新聞
『再生困難と判断』
鹿島鉄道 廃線に理解求め説明会
今月末で廃線となる鹿島鉄道(石岡−鉾田)について、廃線の経緯や代替バス運行への理解を求める沿線住民向け説明会が二十日夜、小美玉市小川文化センターで開かれた。
県と沿線四市でつくる同鉄道対策協議会が主催。横田凱夫・石岡市長を含む四市の全市長と鹿島鉄道の小野里忠士社長、関鉄グリーンバスの鈴木信男社長らが出席し、多くの沿線住民が詰めかけた。
鹿島鉄道側は「大量輸送という本来の使命からほど遠い状況で、補助金を受けても鉄道の再生は困難と判断した」と廃線に理解を求めた。四月以降、代替バスを運行する関鉄グリーンバスは「安心、安全な輸送に努めるが、利用者がいない所にバスは走らない。乗っていただく以外に道はない」と経営の厳しさを強調した。
参加者との質疑の中で、関鉄グリーンバスは片道定期券の半額発売や、通勤時間帯に乗り切れない人が出ないよう後続バスの用意と、渋滞を勘案して時刻設定した点などを説明。行政側もバス運行の要望を受ける窓口として、各市で連絡会を設ける方針を示した。 (小沢伸介)