2007年3月19日 毎日新聞
◇貸し切り車両で最後の会議
31日で廃線となることが事実上決定している鹿島鉄道(石岡−鉾田、27・2キロ)の存続活動を続けてきた「かしてつ応援団」の高校生らが18日、石岡市内で最後の「かしてつ応援団会議」を開いた。会議で、31日の同鉄道の廃線をもって応援団を解散することを決めた。4月以降は、代替バスに関する要望活動などのために、沿線の高校生を中心に新たな連絡会を結成するという。
会議は、普段は同鉄道として走っている現役最古のディーゼル車「キハ601」(36年製)を貸し切りにして開かれ、約50人が出席した。同応援団顧問の栗又衛・県立小川高校教諭(50)は「廃線という結果にはなったが、中高生が頑張ったからこそ、地域の人たちとのつながりができた5年間だった」と活動を振り返った。
かしてつ応援団(鹿島鉄道沿線中高生徒会連絡会)は、02年7月発足。沿線の16の中学・高校が加盟し、同鉄道存続のための署名活動や募金などを実施してきた。団長の県立小川高3年、鬼沢友里さん(18)は「代替バスに変わっても、応援団のように活動を続けてほしい」と話した。【清野崇宏】
毎日新聞 2007年3月19日