2007年3月19日 茨城新聞

鹿島鉄道ありがとう 応援団の中高生ら旅楽しみ、思いつづる
2007/03/19(月) 本紙朝刊 第1社会 A版 23頁
 「ありがとう鹿島鉄道、思い出は心の中に」と、沿線の中高生徒会でつくる「かしてつ応援団」(鬼沢友里団長)会議が十八日、石岡市の鹿島鉄道石岡機関区の留置車両内で開かれ、生徒たちが今月いっぱいで廃線となる同鉄道への思いを“ひとことメッセージ”でつづった。
 メッセージは、同応援団が存続活動の一環として集めた募金の一部を使い車体に張った「ありがとう!かしてつ号」のラッピング列車内に三十一日の廃線まで展示される。
 この日は五年間の活動を記念し、通常の列車に専用車両を一両増結して貸切の「かしてつ応援団号」を運行。小川高や鉾田一高、石岡二高など参加した五校四十八人の生徒らが鹿島鉄道の旅を楽しんだ。
 会議は、貸し切り列車の運行後に開かれた。顧問の栗又衛・小川高教諭が「廃線という結果は残念だが、五年間の活動は無駄ではなかった。地域の人たちが応援してくれ大勢の人たちとつながりができた」とあいさつした。
 生徒たちの協議では、「かしてつ応援団」を三十一日で解散し、四月以降、代替バスなどに関する生徒会の連絡会を新たに結成することなどを決めた。最後に生徒たちが色紙に「安全運転ありがとう」「カシテツよ永遠に」など思い思いの言葉やイラストなどを描きメッセージを作成した。
 小川高校を卒業し進学を決めた鬼沢団長は「活動は大変だったが得たものは多かった。廃線という実感はまだわいてこないが、これで最後となるとさびしい」と心境を語った。