2006年10月3日 茨城新聞
鹿島鉄道基金 寄付1921万、目標の1割 市民団体、活動を継続
2006/10/03(火) 本紙朝刊 第1社会 A版 23頁
鹿島鉄道(石岡−鉾田)の存続を目指す鹿島鉄道存続再生ネットワーク(長谷川功代表)は二日、総額二億円を目標に集めている同鉄道存続再生基金への寄付予約が、同日正午現在で千九百二十一万一千円になったことを明らかにした。同鉄道存廃の方向性を決める鹿島鉄道対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)の開催が九月から十月にずれ込んだのを受けて、同協議会が最終結論を出すまで活動を継続する。
同ネットワークによると、寄付予約件数は千二十八件。内訳は沿線四市の市民が約四分の三、県外を含むその他の地域が約四分の一。沿線市別の割合は石岡56%、小美玉21%、行方13%、鉾田10%。企業などからの寄付予約は十五件。
千九百二十一万一千円のうち、百万円以上の大口寄付予約は四件、計約千二百万円。それ以外の寄付予約の平均は一人約六千円。
同ネットワークは「現時点で今後五年間の存廃を決定することは拙速であり、一、二年程度の検討期間を設けて市民に十分かつ正確な情報を提供すべき」と主張している。
協議会は今月中に開かれる予定だが、橋本昌知事は九月二十九日の記者会見で、寄付予約の集まり具合をもうしばらく見守る考えを明らかにしている。
同ネットワークは「運動がまだまだ浸透していない」として、配布するチラシの枚数を増やし、エリアを広げるなどして、沿線住民に協力を求めることにしている。
寄付予約は一口千円。詳しくは同ネットワーク事務所 рO299(23)0922(http://www.geocities.jp/kasimirai2006)へ。