2007年1月19日 茨城新聞

百里基地・地元3市長 防衛相に要望書 地域振興策実施求める
2007/01/19(金) 本紙朝刊 県内総合 A版 20頁
 在日米軍再編に伴う航空自衛隊百里基地(小美玉市)への米軍機訓練の移転問題で、小美玉、鉾田、行方の三市と東京防衛施設局による、訓練移転に伴う騒音対策などの協定締結を受け、島田穣一小美玉市長ら三市長は十八日、防衛省を訪れ、地域振興策の実施を求める要望書を久間章生防衛相に手渡した。

 防衛省を訪れたのは島田市長のほか、鬼沢保平鉾田市長、坂本俊彦行方市長の三人。島田市長らは「地元の実情に沿った地域振興策をお願いしたい」などと語り、要望書を提出した。
 久間防衛相は「訓練移転に理解を頂き感謝している。誠意をもって対応したい」と、地域振興策の実施に向けた前向きな対応を約束した。具体策については今後検討していくという。
 要望書提出後の会談の中では、島田市長らは東関東自動車道水戸線の整備促進や、水戸防衛施設事務所(水戸市)の百里基地近隣への移転も併せて求めた。同事務所については、防衛省側から移転させる方向で調整する考えが示された。
 協定については、在日米軍再編に絡み、日米両政府が〇六年五月、米軍機訓練の一部を百里基地など全国六基地に移転することで合意。小美玉市や基地周辺住民は協定締結を訓練受け入れの条件としており、騒音・安全対策、地域振興策などの協定が十七日締結された。