「かしてつ」存続願う手首に「青」

2006年01月27日

鹿島鉄道存続への関心を寄せてもらうためのブルーバンド

 「ブルーバンド」で鹿島鉄道を存続させよう――鹿島鉄道(石岡―鉾田)沿線の中高生やNPO法人などが、こんな運動を2月から始める。現在沿線市町村や県が支出する公的支援が06年度で終わり、先行きが不透明なことから、鹿島鉄道存続運動をさらに活発化しようという試みだ。

 このブルーバンドはシリコン製で表面には「Love Forever KASHIMA RAILWAY」とのメッセージが型押しされている。バンドの色、青は沿線に広がる霞ケ浦をイメージしたもので、1万個作った。2月1日にJR石岡駅前で、沿線中高生で作る「かしてつ応援団」が署名、募金活動をする際に配布を始めるほか、鹿島鉄道の石岡、常陸小川、玉造町、鉾田の各駅や、沿線のスーパー「カスミ」などで1個100円で販売もする。収益は、鹿島鉄道の収益増加につながる事業を実施するのに使う予定。

 運動を進めるのは、かしてつ応援団やNPO法人まちづくり市民会議などで作る「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」。菅原太郎委員長は「鉄道は一度なくなると復活しない。地域の鉄道は地域で守っていきたい」と話す。貧困撲滅の意思を示すホワイトバンドが話題になったことから、実行委はブルーバンドで存続活動をPRしてもらい、06年度で終了する公的支援の継続を求めていきたい考えだ。
 同実行委は3月19日午後1時半、玉里村総合文化センター「コスモス」で「カシテツを救え。鹿島鉄道を応援するメッセージ発信会」と題したイベントを開催する。