2006年8月6日 常陽新聞
ゲストにマイク真木さん |
来年三月末の廃止届が提出されている鹿島鉄道 (石岡―鉾田間二十七・二`)
の存続活動に取り組んでいる 「かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会」 (菅原太郎実行委員長) は二十七日、 沿線各駅で、 統一イベントとして
「かしてつ祭り8・27―鹿島鉄道・熱狂の日」 を開く。 いばらき大使の歌手・マイク真木さんをゲストに招くほか、 鉄道が一日百円 (小人五十円)
で乗り放題になる。 同実行委は昨年十一月に発足。 今年二月に運動のエンブレムとしてブルーバンドを一万個製作し、 七月末までに約九千個を配布、 募金も約六十万円集めた。 行政に対しては五月、 再生計画をつくるため二年間の公的支援継続の要望書を提出。 七月にはイベント列車として 「ビール列車でGO!」 を運行するなどの活動に取り組んでいる。 「かしてつ祭り」は、 九月末とされる 「廃止」か 「公的支援継続」 かの最終判断に向けて、 存続運動にかかわる団体や住民が一致団結して存続のメッセージを発信しようとするもので、 各参加団体が十以上のイベントを持ち寄った。 毎週土曜日と休日に利用できる鹿島鉄道一日フリー切符は通常、大人千百円、小人五百五十円で販売されているが、 祭り当日は差額を同実行委が募金などから負担する形で大人百円で販売。 各イベント実施駅の移動手段としても使ってもらう。 マイク真木さんは実際に鹿島鉄道に乗車するほか、 行方市の玉造町駅で午後四時からトークショー 「鹿島鉄道といばらきを語る」 のほか、 ヒット曲 「バラが咲いた」 を歌う。 ショーには劇団ニュースペーパーの松下アキラさんらも出演する。 このほか、石岡駅では物販、 イベント列車ヘッドマークの展示、 構内の車両内でのイベント。 常陸小川駅では勝馬鉄道沿線中高生徒会連絡会・かしてつ応援団 (会長・鬼沢友里小川高校生徒会長) が資料展示や 「かしてつ団扇」 の販売。 浜駅ではNPO法人アサザ基金のアサザ見学会など。 鉾田駅では産直販売、 鉄道レールファンCLUBの模型運転会など。 イベント列車としてカラオケ列車 「風土記花暦号」 も特別運行される。 菅原会長は 「鉄道は一度なくしてしまったら二度と復活できない。 交通弱者を守り、 環境にもやさしい鉄道を何としても守っていきたい」と話している。 |