2006年8月13日 茨城新聞
鹿島鉄道存続目指せ 音楽やトークショー 沿線駅、催しで訴え |
来年三月末での廃止届が出されている鹿島鉄道(石岡−鉾田、27・2`)を存続させようと、かしてつブルーバンドプロジェクト実行委員会(菅原太郎委員長)は二十七日、「かしてつ祭り8・27〜鹿島鉄道・熱狂の日」を石岡、玉造町、鉾田など沿線駅で開く。 鉄道会社の廃止届提出を受け、沿線自治体や県などで構成する鹿島鉄道対策協議会(会長・横田凱夫石岡市長)が、公的支援を続けるかどうかの結論を十月ごろをめどに出すとみられ、NPO法人や市民団体も参加したさまざまな催しを通じて、支援の継続を訴える。 「いばらき大使」を務めるマイク眞木さんも加わり、トークショーなどで盛り上げる。 当日限定で、鹿島鉄道が一日乗り放題の「フリーきっぷ」(大人千百円、小人五百五十円)を大人百円、小人五十円で販売する。差額には、鉄道の存続活動を周知するため実行委が今年二月に約九千個のリストバンド(ブルーバンド)を販売して集めた約六十万円を充てる。国内現役最古の列車二両を連結したカラオケ列車も特別運行される。 祭りに先立つ二十六日、鉄道を利用して霞ケ浦湖畔を歩く「サンセットウオーキング2006」を実施する。 菅原委員長は「鉄道は財産。十年、二十年後に後ろ指を指されないよう、何としても守っていきたい。地元の人にも積極的な利用を呼び掛けたい」と話している。 問い合わせは同実行委員会事務局(県立小川高生徒会内) рO299(58)1403。 ■ 駅ごとの主なイベントは次の通り。 【石岡駅会場】(午前8時−午後5時) イベント列車のヘッドマーク展示▽公開講座「よみがえれ霞ケ浦」(午後1時、講師・飯島博NPO法人アサザ基金代表理事)▽まちかど音楽祭(午後3時、出演Yotch) 【常陸小川駅会場】(午前10時−午後5時) 存続運動の資料展示、特製かしてつうちわの販売 【浜駅会場】(午前9時−午後3時) アサザ見学会(午前)や水辺の自然と触れあうイベント 【玉造町駅会場】(午前10時−午後5時) 行方市名産品の販売▽県立石岡商高吹奏楽部演奏会(午後1時、雨天中止)▽マイク眞木トークショー「鹿島鉄道といばらきを語る」と「バラが咲いた」披露、車掌DJで人気のスーパーベルズ出演、劇団ザ・ニュースペーパーの松下アキラ出演、鹿島鉄道応援ソング新曲発表・応援歌披露など(午後4時、雨天時は玉造公民館で開催) 【鉾田駅会場】 農産物などの産直販売(午後3時−9時)▽模型運転会、軌道自転車運転体験(午前10時−午後5時、雨天中止) 【その他】 カラオケ列車「風土記花暦号」特別運行(石岡午前10時29分発、鉾田同11時22分着 鉾田午前11時55分発、石岡午後零時47分着)▽スタンプラリー(午前10時−午後5時)石岡車掌区、常陸小川、玉造町、鉾田駅にかしてつ応援団作製のスタンプを配置。先着二百人に鹿島鉄道公認菓子「走れ!鹿島鉄道」を進呈▽プレイベント「サンセットウオーキング2006」(26日)募集三百人、事前申し込みが必要。NPO法人石岡総合スポーツクラブ рO299(23)6343。 |