![]() 「地元の方に来てほしい」と話す加藤さん(小美玉市川戸で) |
2007年3月末で廃線となった鹿島鉄道(石岡―鉾田)の歴史を後世に伝えていこうと、存続運動にかかわった都内在住の健康食品会社経営、加藤三千尋さん(39)が中心となって、小美玉市川戸に「鹿島鉄道記念館」を開設した。4月から一般に公開する。 加藤さんは元々ローカル線が好きで、テレビで知って鹿島鉄道の存続運動に加わった。廃線が決まった後は、「歴史ある車両が消えるのはもったいない」と私財で車両3両などを購入し、存続運動の関係者や鉄道愛好家など約20人で「鹿島鉄道保存会」を結成、土地の購入など記念館建設の準備を進めてきた。 記念館は木造平屋建て約400平方メートル。展示物は保存会の仲間が持ち寄り、仕事の合間をぬって集まってはレイアウトなどを考えたという。加藤さんは「鹿島鉄道への思いがどんどん膨らんで、あっという間に展示物が増えた」と話す。 記念館には、鉄道沿線の中高生で結成された「かしてつ応援団」が手がけたラッピング車両など車両3両や、旧玉里駅の上りホームの待合室、季節ごとの鹿島鉄道の写真など約500点が展示されている。 |