2007年10月7日 茨城新聞

鉾田 「かしてつウオーク」に50人 沿線風景と秋の味覚満喫
2007/10/07(日) 本紙朝刊 県内総合 A版 20頁
 今年三月末で廃線になった鹿島鉄道の線路を歩く「かしてつウオーク」が六日、鉾田市鉾田の鉾田駅跡地を発着点に坂戸駅を折り返すコースで行われ、約五十人が沿線の風景と鉾田の秋の味覚を楽しんだ。
 主催は駅舎跡地に鉄道公園建設を提唱して募金活動を続けている市民団体「鉾田ネバーギブアップかしてつ」(吉田亜里子代表)。参加者らは午前十一時に鉾田駅跡を出発。荷物を手押しのトロッコに預け、沿線の田園風景や野草の説明などを受けながら、約一時間かけて約二`先の坂戸駅目指して線路上を歩いた。
 坂戸駅では会員が用意した手作りの山菜弁当が配られ、鹿島鉄道のミニ写真展などを見ながらホームに腰掛けて昼食を楽しんだ。
 参加した「かしてつ応援団」元副団長で公務員、原田翔さん(18)と、大学生、秋葉美希さん(19)、ら三人は、「敷石や枕木の上は歩きにくかった。列車を利用した時には川があったことなど気づかなかったが、景色が違って見えて面白かった」と話していた。
 主催者の吉田代表は出発に際し、「イベントはこれが最後になると思う。十一月に関東鉄道と交渉に当たる」と話した。同代表によると六日までの募金予約は約五百二十万円で、目標は八千八百万円。