2007年7月27日 茨城新聞

旧鹿島鉄道 かしてつバス応援団結成 沿線の高校生ら結束
 今年三月に廃線となった鹿島鉄道沿線の高校生らが二十六日、「かしてつ応援団」に代わる「かしてつバス応援団」(鹿島鉄道代替バス沿線高校生徒会連絡会)を発足させた。代替バスの利用者数が鉄道の約四割と大きく減少する中、高校生が代替バスの存続や利用促進に向け、さまざまな取り組みをする計画だ。

 発足会は石岡市東光台の石岡商業高校で開かれ、同校をはじめ鉾田二、玉造工、石岡一、小川の各校の生徒会役員や教諭ら三十四人が出席。同連絡会の愛称を「かしてつバス応援団」と決めた。団長には石岡商業三年で生徒会副会長の円城寺祐香さんが選ばれ、事務局を同生徒会とした。
 活動内容については、「バス停に屋根やベンチの設置」「利用者を増やすための盛り上げ」「バス停の清掃」「百円募金によるグリーンバンド作成」などの意見が各校から出された。
 これらの意見を事務局でまとめ、今後具体的な取り組みを協議する。沿線自治体と県が近く発足する予定の「鹿島鉄道沿線地域交通対策会議」に参加して意見を述べたり、「かしてつ応援団」のホームページをバス応援団用に切り替え、地域に情報を発信するなどの活動も展開するという。
 円城寺さんは「車の運転ができないお年寄りや子どもたちのために、代替バスがずっと存続していくよう活動を続けたい」と話した。