2007年6月3日 常陽新聞
2カ月ぶりの雄姿を見ようと、 鉄道ファンや家族連れが詰め掛けた=鉾田市の鹿島鉄道鉾田駅跡地
●さよなら鉾田駅 |
解体前にお別れイベント |
鉾田市の鹿島鉄道鉾田駅跡地に 「鉾田駅鉄道交通公園 (仮称) の実現を目指す市民団体
「鉾田ネバーギブアップかしてつ」 (吉田亜里子代表) は二日、駅舎が六月中に解体されるため、 お別れイベント 「さよなら鉾田駅―また会う日まで」 を開催した。
同団体は駅舎の跡など約一fと気動車の買収を目指し、 八千八百万円を目標に募金を募っている。 このため、 動く状態で保存されているKR―500、 キハ601、 キハ430の三両が展示され、 動かして往年の雄姿を披露した車両もあった。 今回は特に車内も開放された。 三月末の廃止以来、 気動車が動くのは二カ月ぶりとあって、 鉄道ファンや家族連れなどが詰め掛けた。 鉄道ファンは気動車の動く姿を撮影しようと、 カメラを抱えて動き回り、 家族連れは運転席で記念撮影するなど、 楽しいひとときを過ごしていた。 駅舎では、 地元産の野菜の即売などが行われ、 アマチュアバンド 「サウンドラップ」の演奏も披露された。 「おもいでのかしてつ写真展」 も同日、 同市安房のせいしまさみビルで始まり、 会場への無料バスも運行した。会期は十七日まで。 今回を手始めに、毎月第一土曜日に、鉾田駅跡地でイベントを開催する方針。 来月からは 「ネバーギブアップかしてつフリーマーケット」 (仮称) の名称でフリーマーケットを開催していく方針。 吉田代表は 「気動車二両も二カ月ぶりに動かしたこともあり、 予想以上の人たちが集まってくれた。 元乗務員の方が制服や帽子を貸してくれたので、 これを身に着けて記念撮影する家族連れも多い。 これからも車両と線路がある限り、あきらめずに活動を続けたい」 などと語った。 なお、 ネバーギブアップかしてつは一口千円で、 募金の予約を受け付けている。 問い合わせは、 吉田代表 (電話0291・34・1120、 ファクス0291・33・6613) |