鹿鉄車両、病院敷地へ引っ越し

朝日新聞 2007年04月26日

 3月末で廃線となった鹿島鉄道(石岡―鉾田)の車両のうち売却が決まっていた「キハ432」が25日、保管されていた小美玉市の常陸小川駅から、購入者である諸岡信裕さんが経営する小川南病院(同市)の敷地へ移送された。
 この車両は1957年製。正面がV字形に塗られた「金太郎塗装」が特徴で、鉄道ファンの人気が高い。午後1時40分ごろ、長さ16・5メートル、重さ23トンの車両がクレーン車2台を使ってつり上げられ、大型トラックの荷台に積まれた。その後、1キロほど離れた同病院へ約30分かけて移送され、駐車場の一角に敷かれたレール上に設置された。
 諸岡さんは「鹿島鉄道ファンの財産なので、責任をもって管理したい」と話し、老人や子どもたちに開放する考えだ。